【コラム】ロフトのある平屋にしたい！メリットや注意点は？
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曇り空の日々が続きますね。
梅雨明けが待ち遠しいです。
さて、最近お問合せの多い平屋では、ロフトのある間取りを希望される方も増えています。
ロフトとは、屋根裏スペースを利用した天井の低いスペースのこと。収納や書斎、子供部屋として計画し、平屋の限られた面積を有効活用できます。
今回は、平屋にロフトを設ける際のメリットデメリットや注意点、使い方のコツをご紹介します。
▼目次
・ ロフトのメリット
・ まとめ
ロフトってどんなスペース？
ロフトとは、天井の高い部屋の上部に設けた小さな部屋のことです。平屋の場合は屋根裏に作られ、階段やはしごでアクセスします。
収納として使われるほか、書斎、寝室、子供部屋、ゲストルームなどさまざまな使い道 があります。
床面積の限られる平屋住宅では、スペースを有効利用でき、とても便利な空間。法律上は床面積に算定されないため、固定資産税を抑えられるというメリットもあります。
ただし、ロフトは建築基準法上では「物置」として定義される空間です。そのため、天井高1.4mまで、広さは下の階の1/2未満などの条件があります。アクセスしにくい、ロフト内で移動しづらいなどのデメリットもあるため、利用方法に合わせて上手に計画したいスペースです。
施工事例： 平屋＋ロフト
ロフトのメリット
ロフトを設置するメリットとしては、次の3つが挙げられます。
メリット1：デッドスペースを生活空間に利用できる
平屋の住宅にロフトを設けると、本来はデッドスペースになる屋根裏を生活空間として利用できます。
平屋では、2階建て住宅に比べて床面積の限られることが多く、収納スペースや子供部屋、ゲストルームなどの確保が課題となります。それだけに、多目的に使える空間が増えるのは大きなメリットです。
メリット2：空間に開放感が生まれる
1階分の天井高は通常2.4mくらいですが、ロフトを設ける場合は、天井高が3m〜3.5mくらいまで高くなります。吹き抜けのような作りになるため、空間が広く感じられます。
開放感のあるリビングやダイニングは、ゆったりとリラックスした雰囲気が楽しめます。
メリット3：税負担を抑えられる
ロフトは建築基準法上「物置」として定義されているため、床面積に算入されません。収納や子供部屋として使ったとしても、固定資産税の課税対象となる面積に含まれないので、2階建てに比べて税負担を抑えることができます。
施工事例： どこか懐かしさのある家
デメリットを解消し、快適なロフトを作るための注意点
ロフトの採用には、もちろんデメリットもあります。しかし、デメリットを解消する方法や注意点を知っていれば、納得してロフトを設置できます。
ここでは、ロフトのデメリットとその解消法をお伝えします。
昇り降りしやすい方法を考える
ロフトのデメリットのひとつは、昇り降りがしにくいことです。安全に昇り降りするなら、固定階段を設けたいところですが、自治体によっては、取り外しできるはしごしか許可していないことがあります。
固定階段が認められる自治体もあるので、設計者や役所によく相談してみましょう。
はしごを設置する場合も、角度がついているはしごを選ぶと、昇り降りしやすくなります。
施工事例： 平屋＋ロフト
長時間過ごすなら、天井高の制限に注意して計画する
ロフトは天井高1.4mまでという条件がありますが、これは大人が中腰になって移動するくらいの高さです。長時間作業したり個室として使ったりするなら、これでは天井高が低すぎて負担になってしまうかもしれません。
寝室として利用する場合でも、ロフトの奥行きを浅くして、はしごから出入りしやすくしておくと、負担が軽減されるでしょう。
また、長時間利用するなら、やはり天井高を上げた方が使いやすくなります。この場合は、「階」に該当するため、厳密にはロフトとは言えず床面積にも算入されることになりますが、天井高やはしごの制限はなくなります。
明るさや室温調整に配慮する
ロフトスペースを子供部屋や書斎として利用するなら、明るくて室温も快適に調整できるようにしたいものですね。しかし、居室ではないため採光目的の大きな窓は設置できず、エアコンやテレビなどを設置することは基本的には認められていません。
そのため、下の階と吹き抜けでつながるオープンな空間として計画し、下の階のエアコンがロフトにも届くようにしておくと安心です。
換気のための小さな窓は設置できるので、複数の窓を設けたり、照明のためのコンセントを設置したりするのも有効です。
施工事例： マツエクサロン
まとめ
平屋住宅をもっと便利にしてくれる、ロフトスペース。ちょっとした秘密基地のようなスペースですが、子供部屋や書斎、収納とさまざまな使い方ができます。
もう少し広かったら、と思う場合には、ぜひ採用してみてくださいね。
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