【コラム】小さな居場所「ヌック」の魅力とは?特徴と、間取りへの取り入れ方
こんにちは!
土岐市、瑞浪市、多治見市の東濃を中心に快適でお洒落な家づくりをしている、
家ZOUです!
今日から4月ですね🌸
お花見の季節~なんだかワクワクしますね^^
さて、今日は「ヌック」と言われる新しいスペースについてご紹介します。
これまでリビングやダイニングでの過ごし方は、食事やテレビを見るなど、家族が一緒に過ごすことを重視されてきたように思います。
そのため、広さや開放感が重視されてきました。
でも、コロナ渦でおうち時間が長くなるにつれて、同じ部屋にいても宿題をしたりスマホを見たりと別々の過ごし方をすることも増えています。
そうなると、求められるものが広さだけではなくなってきました。
そこで注目されているのが「ヌック」と呼ばれる、小さなスペースです。
今日は、そんなヌックについて、おすすめの取り入れ方や注意点などをご紹介します。
目次
・ヌックとは?
・ヌックスペースの主な場所
・ヌックを取り入れる時の注意点
・まとめ
ヌックとは?
「ヌック」とは、スコットランドの建築様式に由来する言葉で、片隅や隠れた場所などの意味があります。
中世スコットランドの石造りの住宅では、壁から出窓のように突き出た形に暖炉を作り、火を囲むように腰掛けを設けました。
その腰掛け部分を「ヌック」といい、「イングル・ヌーク」「アングル・ヌック」とも言うそうです。
オープンなスペースに付属する小さく囲まれた空間は、暖かく居心地の良いスペースとして親しまれました。
欧米の住宅では現在でも、朝食を食べるためだけの場所として窓際に小さなテーブルと椅子をおいたスペースを作ったり、大きな出窓のようなスペースにソファを設えたりする方法が見られます。
日本でもこうしたスペースの作り方が注目され、導入事例が増えてきました。
ヌックスペースの主な場所
ヌックを設ける場所として、取り入れられることが多い場所を紹介しますね。
その1:窓際ヌック
出窓のようなスペースに、クッションを置いた「窓ヌック」。
ヌックの代表例として見かけることも多いのではないでしょうか?
暖かい日差しを浴びて日向ぼっこを楽しんだり、うとうとしながら読みかけの本を開いたり、のんびりと過ごすことができそうです。
窓から見える景色が素敵なら、ヌックスペースを食事の場としてしつらえる方法も素敵ですね。
両側に壁があるため、こもり感のあるダイニングスペース。まるでレストランの特別なお席のようです。
小さなテーブルにして、カフェタイムを楽しむ席にしてもいいかもしれません。
その2:階段下スペース
デッドスペースとなりがちな「階段下」のスペース。
特にリビング階段にすると、収納にするかスケルトン階段にしてフリースペースにするくらいしかありません。
それを逆手にとって、ヌックスペースとして使うアイデアです。
こちらのように、一段上がったスペースは、大人が一人入ったらいっぱいになってしまう広さ。
このこもり感が絶妙です。
小さな本棚とクッションがあれば、ちょっとした読書スペースになりますね。
踊り場の下も、通常なら使いにくいデッドスペース。
しかし、本棚を置いて子どものためのブックギャラリーにしたら、とても魅力的な空間になります。
大人の目は届くけれど入ってこられない広さというのが、子どもにとっては嬉しい「秘密の隠れ家」に。
小さな居場所がいくつもあることで、住まいがより魅力的になります。
階段下スペースを、ワークスペースにするアイデアもいいですね。
適度なこもり感で、集中して勉強できそうです。
リビングにスタディカウンターを設けるスペースがなくても、ここならうまくレイアウトできそうです。
電源や照明もあれので、充実の階段下ワークスペースです。
その3:小上がりスペース
リビングに隣接した畳スペースを設ける場合、1室として使うなら4.5畳くらいの広さが欲しいものですが、間取りによってはもっと狭いスペースしか作れないこともあります。
そんな時に検討していただきたいのが、「小上がりヌック」です。
ほんの2畳ほどの小さなスペースですが、この狭さがヌックにはぴったり。
小上がりになっていることで、こもり感も演出できます。
さらに、畳は様々な使い方ができるのが魅力です。
洗濯物を畳んだり、ちょっと寝転んで読書したり、お昼寝したり。
いろいろな使い方がイメージできます。
こちらは、3畳ほどの少し広めのスペース。
本棚を併設した小上がりですが、ヌックと呼べるこもり感がありますね。
ヌックを取り入れる時の注意点
魅力的なヌックスペースですが、上手に取り入れるための注意点も知っておきましょう。
注意点1:使い方をよく考える
小さなスペースと言えども、貴重な床面積を使います。
魅力あるヌックとしてうまく使うためには、どんな使い方をしたいのかよく考えておきましょう。
例えば、日中読書をしたいのなら光が入るように窓を設けて、眩しさを調整できるカーテンや障子を設置したいですね。
ちょっとした本棚も欲しいです。
スタディスペースとして使いたいなら、デスクと椅子を置けるような作り方を考えましょう。
電源や手元を照らす照明も必要です。
こんな風に、用途によって作り方や必要な設備も違ってきます。
なんとなく作ってしまって、収納がわりにならないよう、よく使う方を考えておきましょう。
注意点2:こもり感を大切に
ヌックの居心地の良さは、小さく囲まれた「こもり感」にあります。
そのため、あまり広くなりすぎないように気をつけたいですね。
2畳から3畳程度あれば、十分ではないでしょうか。
そして、周囲を適度に囲まれている作りにしましょう。
一方はリビングやダイニングに向けてオープンにしておき、残りは壁などで囲みます。
一段上がっているのも、こもり感を助けてくれます。
窓際に作る場合は、奥行きが浅いと単なるベンチのようになってしまうので、幅や奥行きも計算したいですね。
注意点3:団らんの場所に近いところに設ける
個室にヌックを設けるのも素敵ですが、ちょっとした居場所として活用するなら、家族の集まるリビングやダイニングに面した場所に作るのがおすすめです。
家族団らんの気配を感じつつ、ちょっとこもって自分の時間を楽しむ、そんな使い方ができる場所を考えてみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
おうち時間が長くなり、家族の過ごし方も変わってきています。
広い空間で同じことをして過ごすのではなく、それぞれが楽しみながら一緒に過ごせる場所づくりに役立つのが「ヌック」スペース。
デッドスペースをうまく活用すれば、小さな住まいでも「ヌック」を作れます。
ちょっととしたスペースで、住まいの居心地がもっと素敵になりそうです。
1度、ご自身のライフスタイルに合わせてダイニングテーブルの配置について考えてみてはいかがでしょうか?
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